どこから見ても「田舎」に暮らす私の時間の埋め方、地元のことや健康方法など気ままに書いていきます

別れの日

文字サイズ:

別れの日

 別れの日の朝が来た。
 
 この頃凛太郎は、寝ている私を起こし「はよ2匹のところに行きたい」とばかりに舐めて起こす。以前はシッコの我慢が限界の時しか起こさなかった。私は少々疲れ気味。

 今夜2匹とお別れだ。生憎の雨。散歩はなし。庭でも遊べない。 

 土間へのガラス戸を開けると2匹がやってきた。2匹の顔をそれぞれ1匹ずつ包んで、1匹ずつに「今夜、お父さんとお母さんが迎えに来てくれはるしな。仲良うしてくれてありがとう。私も仲良うしてくれてありがとう」と言っていた。

 土間に凛太郎が突入後、早速相撲やマウンティングが展開。仲良きことは美しき哉。
 心配していた喧嘩もなく、怪我もなく、脱走もなく、3匹仲良く遊んでくれた約10日。もう10日たったん?というような感覚。

 凛太郎はこの朝、2匹にこてんぱんにやられた。2匹はさっきの挨拶で今日が最後とわかったのか「思いっきりやったろ」とばかりに凛太郎の上にのっていた。
 しばらく見ていたら、今日はホクトもゲージに逃げ込まず、2匹して両側から凛をはさんで様子見。ま、犬のことは犬にまかせとこと用事をしていたら、可愛らしいお願いモードの凛の声。家にあげてくれと、初めて鳴きついてきた。
 お疲れのご様子。でも、しばらくするとやっぱり下ろしてとまた鳴く。手間がかかる。それも今日限りと我儘を聞いてやる。下ろすと3匹で遊び始めた。

 私の昼ごはん時、上げてくれというので凛だけ家にあげてやると「なんかちょうだい」といつもなら目でモノを言うのだが、この日は私の傍で「伏せ」体制に入り、すぐに居眠りを始めた。凛太郎は遊び疲れか。普段はたいてい一人でほっておかれ、寝てるか食べてるか、一人で遊んでいるかの状態から2匹の遊び相手ができて、疲れを知らない子供のように遊んでいた。おまけに普段と変わらず「かあちゃんの傍にいる仕事」も遊びの合間にしていたから、疲れも倍増かも。

 あっという間に仕事に行く時間。午前中はいつも時間の経つのが早いと思う。疲れているような凛に「どうする?上にいるか?」と問いかけたら「かまへんか〜?」というように私の顔を見て土間に下りてきた。
 1匹だけ別にいるより3匹一緒がいいみたいだ。他の2匹は疲れているのだろうか。私の足に手をかけて元気いっぱいに尾を振ってくれているが。犬なりの気遣いか?

 「今夜迎えにきてくれはるしな!それまで留守番!」と言って仕事にでかけた。

 そして、別れの時が来た。お父さんとお母さんの車の音がわかったのか。玄関を開けると、サスケもホクトもお母さんのところに飛んでいった。
 やっぱり飼い主のお母さんが一番なんだな〜。あれほど私になついていたのに手のひらを返すように、、、。という私の心の中が見えたのか、2匹がそれぞれ別れの挨拶?に口を舐めにきてくれた。

 泣くかなー、胸ツンになるかなと思っていたが、別れはドライに終わった。2匹のゲージのなくなった土間はやけに広々とした空間になった。

 祭りの後の静けさ・・・

 凛太郎と一人と一匹の時間が戻ってきた。今まで2匹にかなり気を使っていた私に気づく。

 「みな平等にせなアカン」病^^;。気を使いすぎて?くたびれていたかも。

 凛とべったり時間をすごした10日ぶりの夜だった。

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional